rappappanekoの日記 スピンオフ

「rappappanekoのらっぱ日記」番外編/闘病記

最終診断結果 今後の加療方針 実生活は…

9/26に、退院後初の外来診察があり。

(9/27で、術後4週間を数える)

 

最終的な診断、病名が出た。

明細胞がんステージ1A期。卵巣のチョコレート嚢胞。子宮内膜症も重度とのこと。子宮筋腫も3箇所あり。

子宮、卵巣、卵管 患部の全てを手術にて切除済み。

手術の経過としては、消化器官への癒着も比較的軽微で、出血量も少なく済み輸血もせず。

同時に切除した大網やリンパ節からも、転移性は認められず、とのこと。

 

診察前に採血、血液検査の結果も、腫瘍マーカー正常範囲内で、炎症なども無し。肝機能も正常化、貧血も改善。

 

内診と超音波エコーも受けた。

退院前に指摘されていた、リンパ液など滲出液らしい溜まりが5〜6cm下腹部にあるのは、現状そのまま。大きくなってはいないので、時間経過と共に吸収されていくだろうとのこと。

悪いケースだと、菌が繁殖して痛みや高熱を引き起こす可能性あるので、注意は必要。

あと自分でもちょっと気になっていたけれど、下腹部に少し浮腫みがあるとのこと。


今後の予定としては、定期的な経過観察(3ヶ月毎に血液検査と内診とリンパ浮腫チェック、半年毎にCTスキャン)のみ、追加治療(抗がん剤治療)は不要の判断。

5年生存率は90%以上。これは、この状態から抗がん剤治療などを受けたとしても、これ以上はパーセンテージが上がらない、臨床としての効果は学会などでも特に効果があるとは認められていない、という意味らしい。

次回は2ヶ月後、11月後半に外来診察を予約した。仕事も少しづつ、自己判断で戻って良いとのお墨付き。

 

気になっていたことについても質問して、説明を受けた。術前のPET CTと造影剤CT、胃カメラの結果、十二指腸外側に1箇所反応があるのは、おそらく悪性のものでは無く、大きめのリンパ節だろうとの判断。十二指腸はまた専門の医師が別になることもあり、手術時の目視はせず。

 

ほぼ、これまでの主治医の先生からの情報どおりの診断内容で、想定内だったと言える。

がんという病気に、ステージ(段階)があるのは知っていたけれど、1〜4という数字の後にさらにアルファベットが付くのは、今回の術前説明で初めて知った。私の今回のケースは、初期段階の中でも最小の状態ということ。

 

 

結果論と言えばそうなのだけれどやはり、7月半ば以降の掛かりつけ医と地元の総合病院にて診断を早めに仰ぎ、すぐに大学病院を紹介して繋いでもらい、8月上旬で早めに仕事を切り上げてスケジュールをオフにし、検査を進めていつでも手術可能なように備えたのが、吉だったとしか言いようがない。

早め早めに動いて、無理せず安静と自己管理に入ったのも、正解だった。

転移や播種も無く患部をきれいに取り切れたのは、もちろん施術した担当医師の技術と能力のお陰なのだけれど、受ける側も万全を期した。

何度「コロナなので」検査がこの日時でしか予約できない、予定が変わるかもしれないと言われたことか。準備などタイミングも、奇跡的にハマったと感じる。感謝しかない。

 

個人的に幸運だったのは、身内に産婦人科に勤めている医療従事者がおり、手術室勤務あり助産師資格も有しているので、かなり事前事後にも具体的にアドバイスをもらえたこと。精神的にも助かった面が大きい。

 

 

 

今週は、今後の特に現場の音楽仕事について考え続けている。まだ自信が無く、楽器を持つところまでいっていない。

 

実際は散発的に痛みもまだあり、どこまでを薬でコントロールするか、どのように必要な体力筋力をビルドアップするかが、復帰への課題か。

 

 

具体的には…

 

痛み止め:傷口、体内ともに、痛みはかなりマシになってきたけれど、気になる時もある。動くためには、痛みはある程度薬で散らす必要はまだある。

 

お通じの薬:もともと(数年前から特に)便秘気味であるけれど、今回の手術でより腸の動きは制限されるようになったと感じる。これも当分は薬で動かす必要あり。

ただ、薬でゆるめている分、トイレのタイミングなどに気を使うので、外回りの仕事など拘束時間や移動がある場合が心配かも。

幸いにして食事制限は無し!ただし、極端に辛い刺激物やアルコールは当分自粛するつもり。

栄養バランスに注意しているおかげか、点滴注射投薬無しでも貧血は改善しているのがわかって良かった。地元の婦人科で鉄分補給の錠剤を処方してもらっているものがあるけれど、体質に合わずに便秘傾向になってしまうので、今のところ服用は避けている。

 

ホルモン補充療法:これに関してはさすがに少しネット検索で調べた。急に女性ホルモン分泌が無くなったことで、いろいろバランスが崩れた影響はありそう。今のところ軽い目眩とホットフラッシュらしき感覚?下半身に貼るシート状補充パッチで、軽減されているかもしれない。(感覚として何となく感じているくらいの話)

 

傷口の保護:傷の治癒は順調。入院中に一度貼り替えてもらったテープが剥がれてきている。少しでも綺麗に治るために、テープは貼り替えた方が良いとのことで、市販のもので少しずつ補修している。そのままシャワー浴びて濡れても大丈夫、最近の医療用品は良くできている。

ちなみに、湯船に浸かるのもOK出たけれど、まだ気分的にはそんな気になれない。もう少し先かな。

傷口の長さは30センチ弱といったところ。嚢胞だけでも20センチほどの大きさあったので、腹腔内視鏡などの傷が軽微で済む方法では、とても取り切れなかったということ。

キレイに閉じてはいるのだろうけれど、見慣れない自分にとってはフランケンシュタインの縫い目に思えてしまう…

 

リンパ浮腫を回避するケア:体を締め付ける衣服は、傷もあるし気分的にも無理になった。下着も出来るだけゆるめのものを身につけている。

手術を受けたのが下半身なので、鼠蹊部と膝裏のリンパ節を締め付けないという指導。体全体のリンパの流れを促すのが良いとのこと。

入院中に「用手的リンパドレナージ」というのもひととおり情報は得たけれど、かなり専門的なもので、私がお世話になった大学病院でも実施はしていないそうな。両脚のサイズ測定と体重管理だけしてもらった。

少しずつ下着類の買い替え、していかないと。

 

 

 

幸い、ぶり返していた持病の目眩の症状は、少しずつ治まってきた、軽くなってきたと感じる。心身共にストレスは少しずつでも減っているんだと感じる。

 

体重はこの夏でかなり減った。(もちろん手術の摘出分と出血量で3kgほど取り除かれた、というのは大きいけれど。)

病気発覚以降少食になってしまったので、その時期にマイナス1kgほど。

単純に、入院前と退院時で、マイナス2.5kg。

退院以降もきちんと3食摂って、運動は軽度だけれど、マイナス1.5kgほど。

トータル5kg減で、ほぼ理想的な体重かも。

(昨年からから体重コントロールは試みていて、少しずつ成果は出ていたのも、今考えるとタイミングに恵まれたのかも。)

 

身体の全体としては、脂肪も落ちているけれど筋肉量も減った。しばらく起き上がった姿勢でいると、腰が痛いというより怠くなって、支えが無い、体幹が弱いと感じる。

振動や動きが傷口に触るので、動きや歩く速度も限られる。車に乗るのも長時間はしんどい。公共交通機関は、退院後まだトライしていない。

 

 

そしてこの先。

楽器演奏ということになると、フィジカル的にもメンタル的にも、時間はかかると感じている。たぶん何ヶ月か単位で、完全復帰は年単位で。

今月中に、今後のスケジュールについての判断をすべきところ、現時点ではまだ判断に迷っている。