rappappanekoの日記 スピンオフ

「rappappanekoのらっぱ日記」番外編/闘病記

身体を大切にする

私の今回の、がん発覚と手術・加療・その後の経過について。

 

幸いにして今のところ、最善の治療を受けて、最少の病状に留めることができていると思う。

卵巣がん(明細胞がん)ステージ1a、子宮内膜症子宮筋腫、チョコレート嚢胞[2022年9月術後組織検査を踏まえて]

●手術にて患部の全て、周辺リンパ節と大網も摘出[2022年8月]

●転移と播種は無し[2022年8月]

●十二指腸あたりのリンパ節にスキャンで反応あり[2022年8月検査]

腫瘍マーカーは正常範囲内[2023年2月最新結果]

 

自分の体験+主治医のお話+ネット情報という形で、今回の私の場合の早期発見をまとめると

●下腹部(臍から下)が膨らんでいて、仰向けに寝ても出っ張った状態。指で押すと硬い感触で跳ね返される。膨らみがやや左に偏っている。[2022年6月半ば]

●(今考えるてみると)楽器(トランペット)を吹く時に、腹部が思うように使えていない。呼吸の時に腹部が膨らまない/へこまない。[2022年4月前後]

●(これも今思い出してみると)食欲は減少していて体重もやや減っているのに、ウエスト周りのサイズが落ちない。衣装がきつい。お腹が出て見える。[2021年12月ごろ]

私はお腹の出具合を気にして、かかりつけのクリニックで相談したことが、がん発覚のきっかけだった。

 

もともとあまりネット検索はしない(興味本位でやトリビア的なことはこまめに調べるタイプだけれど)。

特に病気や症状については、信頼できる専門家にお任せして必要な情報をいただくのがベストと考えている。素人考えで余計な知識を持つのは、治療や対策の妨げになるのではと思う。

特に今回は、地元専門医も連携先専門医も一目瞭然で同じ術前診断だったので、セカンドオピニオンなども必要を感じなかった。

 

ただここでは敢えて、主治医の先生と話したこととネットの信頼できそうな情報も交えて、書いておこうと思う。

誰か他の人の役に立てばいいなという思いからだ。

卵巣がんはいわゆる“沈黙のがん”で、痛みなど生活に支障が出ないため、見つかった時にはもっと進行していて腹水などが溜まっていたりもするとのこと。

私もそうだったけれど、年齢的にただの肥満や体型変化と見過ごしがちな、腹部の異常が卵巣がん発覚につながるケースは多いそう。

 

普段から自分の体をちゃんと観て感じて、おかしいと感じたらすぐに専門の機関へ行くこと。

私はフリーランスとして安穏と、定期検診などを受けていなかったのは、悔やまれるところ。

ステージが低い状態で病気が見つかったのは、幸運としか言いようがない。

 

私の場合は、かかりつけ医のアドバイス→地元の病院の専門科→(地域医療連携機関)→大学病院の専門科 の流れが最短だったと思われる。私自身も受診や検査に早い決断と行動ができた。

最終的に手術とその後のケアは、京都府立医科大学病院の女性センターで受けているのだけれど、間違いなくベストの医療の恩恵をこうむっている。

 

がんの場合は、術前の検査でほぼ病名はわかるものの、手術で体の中を開けて患部周辺含めて実際に診て、取り出した組織を検査して、初めて正確な診断と進行ステージがつく。

そのため、家族や仕事関係への周知の仕方やタイミングは、難しいとつくづく思う。

周りの理解と心遣いと支援は、本当に有り難くて身にも心にも沁みた。自分も人に対して、仕事の上でもプライベートでも、心遣いができる人間でありたいと心から思う。

 

コロナ感染拡大の第七波(2022年7月〜9月)の真っ只中で検査も手術も予定が二転三転して、それが精神的にはかなりこたえた。仕事にも影響が大きかった。

未だに、様々な面で適応出来ていないし、克服もできていない。

 

私の人生にとって大きい出来事を通して、貴重な体験を得た。感謝や喜びも。そして絶望や悲しさも。

公私ともに、これからどうしていくのか。未だ答えが無い気がしている。

家族や友人に相談して助けてもらうのには、限界がある。専門家の力を求めることも、必要と実感している。