たぶん、もの凄く疲れているんだと思う。
不意に、何もかも無かったことにしてしまいたい気持ちになり、どうしても抑えられない。
こんな病気にならなかったら、パラレルワールドの私は、今何をして何を思ってるんだろうか。
今現実に、出来ていないことがいっぱいあって、こんなつもりじゃなかったということもいっぱいあって。
体に大きい傷跡がある、痛む。体も心も自由には動かない。無かったことには絶対にならないのに。
たくさんの失ったものについて、思う。
これから先、何かに怯えて時間を過ごすことになるのは、絶対に嫌だ。
乗り越えることができない試練は与えられない、はず。
いつも私の側に居てくれる家人は、音楽を辞めようが、体に傷が残ろうが、これからも何も変わらないと言う。
ゆっくりしたらいい、時間がかかったっていい、と。
でも私はこの夏に思い知った。最後は、独りなんだと。
私はこの現在地で、何を得るのか。