演奏復帰として、10/8第一弾、10/21第二弾、と本番を踏んだわけで。
2回ともに共通して言えることは、「とにかく疲れた」。消耗度が烈しい。
移動と荷物運ぶだけでも体力使ってる。健康な時には考えもしなかったようなことを、感じさせられる。
第二弾の本番はしかし、別のことでかなりしんどく、辛い経験となった。
10/21
まずは何といっても、スタミナと集中力の低下。これに尽きる。
リハから立ちっぱなしで、どこか緊張していた。慣れているはずのインスト曲でも変な音出すし、歌伴は気を遣って余計変になるし。
疲労しないように適度に力を抜くようにしていたけれど。。。
やっぱり無理やり音を出していたのだろう、本番後2日くらいは、唇のむくみと腫れ、痛みを久々に感じた。こんなのは何ヶ月ぶりか。
練習の不足はもう自分でもずっと自覚していたが、演奏曲への理解度も浅い。要は勉強不足。
すると何が起こるかというと、確信もって音を出さないのでイントネーションがあやふやになって、いつにも増して自分の音がモニターできない。
らっぱ自体のコンディションが良ければ、それでも何とか強引にでももっていけるのが、もう全然ダメ。途中でカオスに埋もれてしまうのを感じた。
特に最後の2曲、ラストとアンコール、キメなければいけない肝心なところで音がヘナヘナで、気持ち的にも戦意喪失、、、一番アカンやつ!
いかにいつも自分が、音楽的に求められていることに於いて、勢いだけで何とかしてしまっていたことが、よくわかった。
それはそれでいけないこと、これから修正していきたいポイント。
録音したものを後で、時間を置かずにレビューして、きちんと次への道筋を立てるべし。そんな当たり前のことを見直す。
久しぶりにバンドのメンバー皆と何時間も一緒に、準備とリハ、食事休憩に打ち上げと過ごした。
自分が声かけて集まってもらったメンバーなんだけど、みんな本当に素晴らしい方たちばかり。演奏もキャラクターも、愛すべき人物たち。笑顔の絶えない現場。
それなのに。。。一方で私は、ものすごく孤独を感じている。
多分ここのところの、メンタル的な問題、なんだろうけれど。
すごく辛い。
2ヶ月半ぶりの大阪への電車移動の後、足腰の痛みと、肩こりと疲労からくる頭痛、めまいが、3日間ほど酷かった。
薬も効きにくく、結局は仕事を休んで時間を過ごすしかなかった。
自分がすごく弱くなった気がする。以前のように情けないとまでは思わないけれど、やっぱりこの無力感は耐え難い。
演奏の出来に「悔しい」と思えるだけ、マシなのだろうか。。。
本番後のリカバリーには、いつも以上に時間がかかっている。まだ完全に回復とはいかない。
10月の復帰以降、年末まで2週間ごとに本番をこなすスケジュール。これはほとんど病気が判明する前にブッキングが決まっていたもの。(夏以降はやむなく断っているオファーもあり、これまでの自分からは考えられない路線変更なのだけれど。)
どれもほぼ自分のバンドで得意分野なのだから、でもそれでも不安が拭えない。
振り返ってばかりもいられないけれど、今頃になって入院手術という体験のショックが、大きく感じられる瞬間もある。
入院手術までが、1ヶ月ほどしかなくて検査検査と慌ただしく、日程も二転三転してしまい、あっという間に過ぎ去っていった。怖いと感じる暇さえなかった。
手術後の方がキツイだろうというぼんやりした予測はあったけれど、それは大いに当たっている。
いろんなものを失った今、日常生活に戻るのは想像以上に厳しい。
限りある人生の時間の中で、優先するべきものを突きつけられていると思う。
大病での人生最大のピンチをうまく交わしてから、いかに生きるか、を考えている。
自分の心にそまぬことはもうやらない、と決めている。一見苦労に見えることも、自ら選んで進んでやることなら良し。腹が括れる。
人間関係も、無理に付き合ったりコネをつけたり、みたいなことはもうやめる。心が赴くままに、心地よく関わって距離を感じていたい。
自分のハートが求める音楽を、良い仲間と楽しくやりたい。そこにはきちんと責任も持って、向上心も持っていたい。
家族との時間や自分の気持ち、プライベートも大事にしたい。
なりたい自分でいたい、とつくづく思う。
病気以降良かったと思える数少ないことのうちに、衣装のことがある。
体重がかなり減ったので、再び着られる服が増えた!のだ。
結婚引越しをしてからの最大体重から言うとマイナス10kg。昨年から少しづつ減量してはいたので、10キロのうち5〜6kgほどは入院手術と療養の影響かと。
実は家人も仕事の影響もあって、この夏以降大幅に減量した。
夫婦して二人ともに、体重だけは二十代に戻って、それはめでたい。